第18代 反正天皇 406年1月2日〜410年1月23日

日本書紀 巻第十二 反正天皇

 瑞歯別天皇履中天皇の同母弟である。履中天皇の二年、立って皇太子となられた。天皇は淡路島でお生まれになった。生まれながら歯が一本の骨のようであり、容姿うるわしかった。瑞井という井戸があった。その水を汲んで太子を洗われた。そのとき多遅の花が井戸の中にあったので、よって太子の名とした。多遅の花は今の虎杖の花である。それで多遅比瑞歯別皇子とたたえ申したのである。
 六年春三月、履中天皇が亡くなられた。
 元年春一月二日、瑞歯別皇子が天皇に即位された。