平家物語 巻十一先帝身投 二位殿はこの有様を御覧じて、日ごろおぼしめしまうけたる事なれば、にぶ色の二衣うちかづき、練袴のそばたかくはさみ、神璽をわきにはさみ、宝剣を腰にさし、主上をいだき奉(ッ)て、 「わが身は女なりとも、かたきの手にはかかる…
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