新唐書(巻二百二十・東夷) 日本

新唐書(巻二百二十・東夷) 日本
 唐の太宗の貞観五年(六三一年)、日本国は使者を派遣して唐に入朝させた。太宗は、日本からの距離が遠いのに同情し、役人に命じ、無理に毎年朝貢しなくてもよいようにとりはからわせた。また新州刺史の高仁表を遣わし、日本国王に勅諭を伝えさせようとしたが、高仁表は日本国王との儀礼の問題でいさかいを起こして立腹し、天子の命を読みあげることを拒否して国へもどった。しばらくして、日本はあらためて新羅の使者に託して上表文を送呈して来た。