新羅・蝦夷との紛争

日本書紀 巻第十一 仁徳天皇

 夏五月、上毛野君の先祖竹葉瀬を遣わして、貢物を奉らないことを問わせられた。その途上で白鹿を獲た。帰って天皇に奉った。さらにまた日を改めて行った。しばらくして竹葉瀬の弟田道を遣わされた。詔して「もし新羅の抵抗を受けたら、兵を挙げて討て」といわれた。そして精兵を授けられた。新羅は兵を起こして防いだ。新羅人は毎日挑戦してきた。田道は守りを固めて出なかった。時に新羅の兵卒が一人陣の外に出た。