第59代 宇多天皇 887年8月26日〜897年7月3日

大鏡 第一巻 帝紀 一 五十九代 宇多天皇

 つぎの天皇は、亭子の帝、宇多天皇と申しました。光孝天皇の第三皇子です。〔御緯は定省と申されました。〕御母は皇太后宮班子女王と申しました。二品式部卿、贈一品太政大臣仲野親王のご息女です。この天皇貞観九年丁亥五月五日にお生まれになって、元慶八年四月十三日に、姓を賜わって、源氏という臣籍にお下りになりました。このとき十八歳でいらっしゃいました。


宇多天皇敦実親王源雅信―扶義―成頼―義経佐々木経方―爲俊―秀義―定綱―信綱―六角泰綱