百済と高句麗の政変

日本書紀 巻第二十四

  皇極天皇 天豊財重日足姫天皇

百済高句麗の政変

 二十九日、百済に遣わされた大仁阿曇連比羅夫が、筑紫から早馬に乗ってきて申し上げ、「百済国は天皇崩御されたことを聞き、弔使を遣わしてきました。私は弔使に従って筑紫まで来ましたが、葬礼に間に合うようにと、先立ってひとり参りました。しかもあの国はいま大乱になっています」といった。