法王(在位五九九―六〇〇)

三国史記 巻第二十七

百済本紀第五 法王

第二九代 法王(在位五九九―六〇〇)

 法王は緯を宣(分注。孝順ともいう)といい、恵王の長子である。恵王が薨去したので、子の宣が〔王〕位を継いだ。(分注。『隋書』では、宣を昌王〈威徳王〉の子としている。)
 冬十二月、殺生を禁ずる布告をだし、民家で養っている鷹や搖をあつめて、〔野に〕放ち、漁猟の器具を焚いた。