誉田別皇子の立太子

日本書紀 巻第九

神功皇后 気長足姫尊

 十三年春二月八日、武内宿禰に命じて皇太子に従わせ、敦賀の笥飯大神にお参りさせられた。十七日、太子は敦賀から還られた。この日、皇太后は太子のため、大殿で大宴会を催された。皇太后は盃をささげて、お祝いのことばをのべられた。そして歌っていわれるのに、

  コノキミハ、ワガミキナラズ、クシノカミ、トコヨニイマス、イハタタス、スクナミカミノ、トヨホキ、ホキモトヘシ、カムホキ、ホキクルホシ、マツリコシミキソ、アサズヲセササ。

と。