誉田別皇子の立太子

日本書紀 巻第九

神功皇后 気長足姫尊

 五年春三月七日、新羅王が汗礼斯伐・毛麻利叱智・富羅母智らを遣わして朝貢した。そして王は先の人質、微叱許智伐旱をとり返そうという気があった。それで許智伐旱に嘘を言わせるようにした。

 神功皇后はお許しになった。葛城襲津彦(その女磐之媛仁徳天皇の皇后)をつき添わせてお遣わしになった。

 襲津彦は人を遣わして病者を見させた。そこでだまされたことが分り、新羅の使い三人を捕えて、檻の中に入れ火をつけて焼き殺した。