天皇即位

日本書紀 巻第八 仲哀天皇

 冬十一月一日、群臣に詔して、「自分はまだ二十歳にならぬとき、父の王はすでになくなっていた。魂は白鳥となって天に上った。慕い思う日は一日もやすむことがない。それで白鳥を陵のまわりの池に飼い、その鳥を見ながら父を偲ぶ心を慰めたいと思う」といわれた。諸国に令して白鳥を献上させた。