第一代 始祖温乍王(在位前一八―後二八)

三国史記 巻第二十三 百済本紀第一 始祖温乍王

第一代 始祖温乍王(在位前一八―後二八)

 二十六年(八)秋七月、王は、

  馬韓が次第に弱くなり、上下の心が離れ、その〔国〕勢は永く〔保つことが〕できない。もし、他国が〔馬韓を〕併合するようになれば、唇がなくなって歯が寒いように、後悔してもとりかえしがつかない。人に先んじてこれを取って、後難を免れるのがよろしい。

といった。